コクラン(質の高い情報からエビデンスを発信している団体)によると2014年に脳卒中患者の上肢リハについては「日常の臨床業務のひとつとして行われているどのような介入においても、質の高いエビデンスは得られていない。」とし、
中等度の質のエビデンスとして、「CI療法(訳注:動かしにくい麻痺手をあえて積極的に使って日常的な課題を繰り返し練習する)、メンタルプラクティス(訳注:イメージトレーニングのこと)、ミラーセラピー(訳注:非麻痺手をゆっくり動かしているところを鏡に映して反転させ、映った像を麻痺手と思い込むように自己暗示をかける)、感覚障害への介入、バーチャルリアリティ、そして日常の課題をより多くの回数反復練習すること。」を挙げています。
そんな中、2019年7月に従来のリハとロボットと課題志向型練習の3つの脳卒中上肢リハを比べたランダム化比較試験がLancetから発表されました。
上肢の実用性をあげるには課題志向型練習がよかったようです。
なお、CI療法については2015年に
メンタルプラクティスについては2020年に
ミラーセラピーについては2018年に
バーチャルリアリティーについては2017年に
日常の課題の反復練習については2016年に
更新されていますので、それぞれご覧ください。
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