リハ中に患者さんが痛みについて話されることはよくあり、
どんな風にお答えすればよいか、迷うことも多くあります。
慢性疼痛についてコクラン(質の高い情報からエビデンスを発信している団体)では
「以前は慢性疼痛を持つ人々は安静にするように言われていました。(中略)一般的に身体活動は慢性疼痛をもつ人々にとって好ましいものであり、危害を及ぼす可能性が低いことを示しています。」とあります。
また、痛みの原因となる変形性膝関節症についてもコクランでは
「変形性膝関節症の患者さんにとって、運動はその直後に痛みを中等度軽減する」とされています。
(逆に膝装具や足底板などは痛みの軽減はほとんどないだろうとされています。
急性の痛みでなければ、続けられる範囲の運動を行っていただく方がよさそうです。
変形性膝関節症についてはニューイングランドジャーナルオブメディシン(NEJM)でレビューが2021年に発表されています。よければご覧ください。
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